ホームヘルパーとして仕事をする上で、必要と思われる情報にはいろいろあります。まず、利用者の性別からはじまり、年齢、一人暮らしか、高齢者の夫婦だけか、家族と同居であるのか、家族と同居であっても家族が働いているため、日中は一人になるのかどうかといったことです。また、障害や疾病の有り無し、具体的にその疾病が利用者にどのように影響を与えているのか、そうしてホームヘルパーとしてどのような援助が必要なのかといったことも重要な情報となります。

更に、感染症などで、手袋着用や手指の消毒などの保護が必要な利用者もいます。このような細かな指示もしっかり認識しておかなければなりません。組織としては、活動を依頼するにあたって必要な情報は提供しているものですが、不安があるものについては率直に確認を行うものです。この確認が不十分であれば、後々大変なことになりかねません。もしヘルパーとして働く事業所を探しているのであれば、きちんと組織の体制が整っているところを探しだしましょう。

利用者のことを知らなすぎると弊害になることは多々あります。例えば、ガンであることを利用者が知らない場合、家族から口止めをされていることがあります。ヘルパー側の何かのはずみで利用者に伝わらないように気をつけなければいけないという場合もあるのです。人の家に訪問するというのは、こういった小さな配慮も大事な仕事の一部になるのです。自分の存在が、利用者の家族に非常に大きな影響を与えるという自覚は持っておかなければなりません。転職する際は、こうした小さな情報もきちんと提示してくれる事業所を探しておくべきです。